【小説】玩具修理者 小林 泰三

小説

みなさんこんにちは、あんしらです。

 

今回は小林 泰三さんの「玩具修理者」について紹介します。

 

この小説は表題作の「玩具修理者」「酔歩する男」の2編からなる作品です。

あんしらは最初はグロいという話で、「玩具修理者」を手に取りました。

 

あらすじ

「玩具修理者」

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも……死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く……。現実なのか妄想なのか。生きているのか死んでいるのか――その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。

【「BOOK」データベースより】

内容はどんなおもちゃでも修理できるという噂の謎の人物のお話。

内容は確かにグロい、ぐちゃぐちゃした感じの描写が多いです。

弟を死なせてしまった女の子が、弟を直してもらうため玩具修理者のもとへ行きます。

無事に直してもらうことができるのか。

 

「酔歩する男」

血沼は飲み屋で会社の同僚と、年のせいかお互いの認識にズレがある事を痛感しながら談笑していた。
そんな時小竹田と言う男が自分は血沼の親友だと言い、話しかけてくる。
しかし血沼は怪しんだ、何しろ小竹田と言う人物を全く知らないのだ。

 

小竹田は血沼が知らないと分かると何かを納得した様子で、
私は血沼と親友だけどあなたとは親友ではなかったのだと告げる。

 

意味の分からない戯言だが、小竹田に質問した所、小竹田は血沼の事を詳しく知っていた。
しかし血沼は小竹田の事はさっぱり分からない。
血沼は小竹田に問い詰め、過去の話を聞く事になった……。
【アニヲタWiki(仮)より】

 

主人公「血沼(ちぬ)」がとある酒場で出会ったみすぼらしい男。

その男は血沼のことを知っていると言うんです。「私はあなたの親友です。いや、親友でした。」

血沼はそんな男は知りません、でも男は親友だという、どうしても気になった血沼は男の話を聞くことに。

 

みすぼらしい男は、血沼の大学時代の親友だという、血沼しか知らないことを言い当てる男。

次第に話は込み入った内容に・・・

感想

「玩具修理者」

弟を死なせてしまった少女が頑張って玩具修理者のもとへ行くんですが、弟が死んでいることをばれないよう取り繕うところが若干無理がある気もしますが、ばれるかもしれないというハラハラが読むのを止められなくなります。

 

「酔歩する男」

あー聞かなきゃよかったのに! も~頭がぐちゃぐちゃです。

最後まで読み終えるとなるほどなるほど、男の言ってることがなんとなくわかります。

ホラーってこういうのもホラーなんだと思わされる内容で、初めて体験した恐怖でした。

 

まさかのループ物なんですが、確率の収束とか発散とかシュレディンガーの猫箱の理論とか少し難しい単語が多く理解しにくい方もいるかもしれませんが、わかってくるとかなり面白いです。

 

なるほど、これはホラーです。お化けとか殺人鬼とかではないホラー

ん~これはかなりおすすめの作品ですよ!

おすすめ度「★★★★★」

 

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